なせ眠るのか?眠りを必要とするには理由がある

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ソファーの上で悩む男性 睡眠について

なぜ眠るのか?

普段このようなことは考えたことはあるでしょうか?

『なぜ毎日眠らないといけないのだろう?』

  • 身体を休めるためなのか
  • ただ眠気がおとずれたからなのか
  • ストレス解消のためなのか

実は科学的に完全には解明されていません。唯一わかっているのは、『眠りを追い払うため』ということだけ。

なぜ眠るのか?という非常に単純なことだけれど、まだまだ謎に包まれていることが多いのです。

なぜ睡眠は必要なのか

まず、『睡眠』とは大脳が発達した動物が持つ重要な生理機能で、私たちが生きていくうえで欠かせない行いなのです。

なぜかというと、私たち人間などの哺乳類や鳥類のような動物は、進化の過程で身体機能の調節と莫大な量の情報を処理する器官として大脳を発達させてきました。

しかし、この大脳は高度な機能を司っているため、エネルギー消費量が極めて大きいのです。そこで活動で疲れた大脳を休ませる必要がでてきました。

大脳は疲れを覚えると、身体の機能は低下し、ときにそれは生命維持にも関わることになります。

ですから、動物が生きていくためには睡眠が必要になります。

眠らないとどうなるのか?

上記で睡眠の必要をお話ししましたが、実際、睡眠をとらなければどういった弊害があるのでしょうか。

ラット(ネズミ)の断民実験

ラットを断眠させた実験の結果があります。

断眠1週間では目立った変化は見られませんでした。
2週間になると、毛が抜け落ち、皮膚には漬瘍(かいよう)ができました。それから体温は下がり、食べる量は増えるが体重減少も見られるようになります。

そして断眠を初めてから3〜4週間で、免疫機能が損なわれ、感染症のために死んでしまいます。

眠らないということは、免疫系の機能にも悪影響を与えてしまうということです

では、人が長時間眠らなければどうなるのでしょうか。次にもっとも長く眠らなかった二人を見てみます。

11日間眠らなかった、ランディ・ガードナー

1964年にアメリカの高校生、ランディ・ガードナー君がクリスマスの自由研究のために、それまでの断民記録260時間に挑戦することを企画しました。

彼は1日7時間弱の睡眠をとる、いたって普通の高校生でしたが、カフェインなどの興奮剤などを一切使わず、264時間(11日)の断民記録を作りました。

この挑戦が始まったのは、1964年12月28日の午前6時。

断眠を開始してから2日経つと、怒りっぽくなり、体調不良も訴え、記憶にも障害がみられ、テレビを見ることすら難しくなる状態になります。

4日目には、被害妄想や誇大妄想をするようになり、ひどい疲労感を訴えるようになり、7日目には震えがあらわれ、言語障害が見られました。

と、なかなか凄まじい変化が見て取れます。

しかし、11日間の断眠の後、彼が起きていた日数と同じだけ眠りが必要だったかというと、たった15時間ほどの眠りで自然に目覚めました。
その後、23時間覚醒し、10時間半眠り、1週間もすれば元の生活リズムを取り戻して、なんの後遺症もありませんでした。

とはいえ、人体にとって明らかに危険であることから、これ以降ギネスに不眠の記録が更新されるのは拒否されるようになりました。

200時間一睡もせずに不眠マラソンに挑戦したピーター・トリップ

1959年にラジオパードナリティを務めるピーター・トリップ氏が小児麻痺救済の寄付を募るため、200時間(8日と8時間)不眠でラジオの放送を行いました。

彼は断民から3日目、彼は幻覚や妄想、意味のわからないことを話すようになり、放送が終わりに近づくにつれて、その妄想や幻覚は次第にひどくなっていきました。この状態は、ある種の精神疾患のようです。

やはり長時間の断眠は精神に異常をきたすということですね。

2人をみて、さらに睡眠の必要性がわかる

人の場合は、ラットのように死ぬまで眠らせない実験をしたこともなく、また人とラットが完全に同じようになると考えることもできません。

ただ上記二人の断眠中の様子をみると、人の場合では、長時間眠らないと下記のような症状が出るということはわかります。

  • 体調不良
  • 怒りっぽい
  • 記憶障害
  • 言語障害
  • ひどい妄想
  • 幻覚症状
  • 震え
  • 精神疾患

この二人の断民時間は例外です。

しかし、多くの人が長時間眠らないと、ガードナー君やピーター氏のような状態になると考えられます。身体的な問題だけでなく精神的にも深刻なダメージを受けた状態に陥るということです。

食事と同じで睡眠をとらないことは非常に危険なことがわかります。

人は極度の睡眠不足になると一瞬寝てしまう

この二人はなぜ、後遺症などが見られなかったのでしょうか。危険な状態に陥ったにもかかわらず不思議ではありませんか?

実は私たちが極度の睡眠不足になると、ほんの数秒間、またはほんの一瞬の間だけ眠りに落ちてしまうことがあります。

例えば、仕事や勉強で徹夜をした次の日、一瞬寝てしまった、などの経験がありませんか?

この一瞬の間に眠ってしまうのが、マイクロスリープです。

上記で紹介したガードナー君、ピーター氏になんの障害も見られなかったのは、このマイクロスリープのおかげで、かろうじて脳の機能を維持したからと考えられています。

ただこれらを見ると人間というのは多少の無茶が効くものなのですね。だからといって真似をしてはいけませんよ。

さいごに

ここまで見てきて、やはり私たちの脳や身体が問題なく機能するには、睡眠をおろそかにすることはできないということですね。

毎日を快適に過ごすためにも良質な睡眠が必要です。

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