よく8時間ぐらいが理想の睡眠時間と聞きますよね?これ実は特に根拠はないのです。
では、8時間というのははどこからきたかというと、平均的な睡眠時間の7時間40分程度だから、これぐらいは取ろうということでいつの間にか広まっただけのようです。
睡眠は個人差があり、その人となり考えることです
自分にあった睡眠時間を探す方法
今の時点で自分に必要な睡眠時間はどれぐらいかということを探す方法を紹介します。
まず一週間、目覚ましをセットをしないで朝自然に起きます。この時、起床と就寝時間、睡眠時間を記録しておきます。
この一週間の平均睡眠時間が今の自分に必要な睡眠時間です。睡眠不足が続いていたりする人は、始めた当初は想像以上に睡眠時間が必要になるかもしれません。
睡眠不足の状態が解消されていくと、当初より睡眠時間は減っていくと思います。そうして自分の平均睡眠時間を把握できたら、毎日起床しなければならない時間から逆算して就寝時間を決めてください。
一週間目覚ましなしで起きるのは、仕事などがあって無理だ!という人はこちらを参考にしてみてください。
あなたはどの睡眠のタイプ?
必要な睡眠時間が分かればどのタイプかわかります。今までショートスリーパーだと思い込んでいたのが実は全く違ったとなるかもしれません。確認してみましょう。
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バリュアブルスリーパー=平均型
睡眠時間は6〜9時間。
このタイプが一番多くおよそ8割ぐらいといわれています。 -
ショートスリーパー=短眠型
必要とする睡眠時間は短く、6時間未満の人をショートスリーパーと言います。人口の約1割程度。
織田信長やナポレオン、エジソンもそうだといわれています。
カッとなりやすく、活発で行動力がある -
ロングスリーパー=長眠型
必要とする睡眠時間は長く9時間を超える人をロングスリーパーと言います。9時間を超えていないと頭が回らなかったり、情緒が安定しない場合があります。
ここで注目しておきたいこと
ナポレオンやエジソンがショートスリーパーと書きましたが、実は、よく昼寝や居眠りをしていたという説もあります。それが正しければ、6時間近く、もしくはそれ以上は眠っていたことになります。
もしあなたがどうしても今やらなければない仕事や勉強などがあって睡眠を少し犠牲にしないといけないことがあった場合、ショートスリーパーになるのは無理であっても、こうした偉人のように昼寝などをうまく活用することは参考になるかもしれませんね。
無理にタイプを変えようとしない(必要な睡眠時間を減らさない)
ただ単にショートスリーパーになりたいなどと思って無理に睡眠時間を減らさないこと。起き続けていると脳の働きは低下します。寝不足の経験がある方は日中にボーッとして頭が回らなかったりすることがあると思います。
人は約17時間ほど起き続けていると、アルコール中濃度が0.05%程度と同程度にまで脳の働きは低下するようです。(0.05%はほろ酔い期です)
精神機能や気持ちに及ぼす悪影響も懸念されます。
この状態はよろしくありませんよね。せっかく必要な時間はわかったとしても元も子もないです。しっかり睡眠をとりましょう。
年齢によって変わる睡眠時間
年を追うごとに睡眠時間は変わっていきます。
年齢とともに睡眠時間全体が短くなり、レム睡眠、ノンレム睡眠も減り、深い眠りが減っていきます。これは生理的な現象です。若い頃は成長ホルモンが分泌されるように睡眠が不可欠になります。年齢を重ねると成長が止まっていくので睡眠がさほど必要ではありません。
ストレスや心理的なもの
昔はよく眠れたのにと、今の睡眠との心理的ギャップからくる不安が輪をかけ、この不安が交換神経の緊張とつながり、全身の筋肉を硬直させ、体温を上昇させ、脈拍を上げ、体全体を覚醒方向へと導き、眠るという行為が困難になります。
年齢とともに低下した睡眠の質を保つ方法
日常の活動量の低下が大きく影響しています。
活動がないと自律神経が交感神経優位にならず1日中、副交感神経が優位のままで、切り替えが起こりません。
生活にメリハリをつけ、日中の活動量を落とさないことです。脳を働かせ意欲を持って生活をすることが大切になります。
定年退職後でも打ち込める趣味や習い事、仕事を見つけて生きがいのある生活を送れれば安眠につながります。
さいごに
睡眠の必要性は個人によって大きく変わります。
快適な日常を送るためには、日々の生活を振り返り、自分の必要な睡眠時間を見つけていくことが大事ですね。
参考図書:睡眠の科学 改訂新版 櫻井 武
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