レム睡眠とノンレム睡眠の違いとは?

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枕で眠る女性 睡眠について

レム睡眠とノンレム睡眠という名前をどこかで聞いたことがあるではないでしょうか?
睡眠の話になれば必ずといっていいほど、出でくるこの2つのキーワード。

この2つの睡眠の違いでよくいわれるのが、レム睡眠を「浅い眠り」、ノンレム睡眠が「深い眠り」という括りにされます。ですが、それは少し間違った括りかたです。

この二つは同じ睡眠であっても、脳や全身の状態から見ても別物なのです。

ここでは2つの違いを簡単に説明していきます。

ノンレム睡眠とは

ノンレム睡眠とは、簡単に言えば「脳の休息のため」の睡眠です。
発達した大脳を持つ高等動物ほどみられる睡眠で、大脳を休息させることが目的とされています。

私たち人間をはじめ、こうした大脳を持つ動物では、順序としてまず眠りにつくと、ノンレム睡眠に入ります。
ノンレム睡眠には浅い状態と深い状態の2つがあり、脳波の状態によってステージ1からステージ4までの4段階に分けられています。

段階1では、呼びかければすぐに目を冷ますことができる状態で、ごく浅い眠りです。全体睡眠時間での出現率は4〜5%。

段階2
では、軽い寝息を立てる程度の、浅い睡眠です。人が寝ている中で一番多い状態です。

段階3
段階4深い眠りの状態で「徐波睡眠」といいます。徐波の出現頻度によって段階3と段階4に分けられる。 段階3、4ともに全体睡眠時間での出現率は約10%です。

段階4のあと一時浅い睡眠になり、その後にレム睡眠になります。そしてまた段階1に戻ります。

ノンレム睡眠中は大脳皮質のニューロンの活動が弱まり、眠りが深いほど、脳の血流は下がります。これが脳が休息状態とであることを示しています。
脳を休ませ、ニューロンのつながりの再構築やニューロンのメンテナンスが行われているとされています。

脳の休息以外では、体温が下がって交感神経の機能が弱まり、副交感神経が優位になります。そのため心拍数や呼吸数、血圧も下がります。

レム睡眠とは

レム睡眠は体が深く眠っている睡眠です。

体温や血圧、呼吸が乱れ、脳が起きている状態と同じくらい活発に働いている状態にあり、キョロキョロと激しい眼球運動もみられます。

レムという名前もこうした状態を表すもので、「Rapid Eye Movement」(急速眼球運動)の頭文字をとったもです。

レム睡眠に入ると脳は活動しているが、体の運動指令をストップし、筋肉の緊張が抑制された状態になります。顎にあるオトガイ筋や姿勢を保つ筋肉も脱力しています。そのため体がぐったり眠る時間といえます。

睡眠周期

レム睡眠とノンレム睡眠が一つの睡眠単位となっています。寝入ってから約90分ごとに規則正しく現れ、これが一晩で4〜5回繰り返されます。だんだん朝に向かって睡眠時間が過ぎていくとレム睡眠の割合が増えて、脳を覚醒させます。

ひとつの周期は90分というのが一般的ですが、個人差があり60〜110分間の幅があります。その日の体調や活動によっても異なることが多いです。

また一晩でとる睡眠の約75%がノンレム睡眠、残りの約25%がレム睡眠の割合になります。

最初の深いノンレム睡眠は重要

寝始めてからの最初の90分〜120分に訪れるノンレム睡眠が重要です。この時、いかに深く眠れるかが鍵になります。

この最初の深いノンレム睡眠では睡眠圧がもっとも放出されるため、睡眠の質を高めるにはここでしっかり眠ることがコツです。

それには、活動する日中に体温を上げておくと、その分だけ夜間の休息期に体温が下がりやすくなり、最初のノンレム睡眠がスムーズに深くなります。日常生活では外に出かけたり、程よく頭を使ったりして、心身ともに活動させることが大切です。

また睡眠中には何種類かのホルモンが働いています。

なかでも、この最初の深いノンレム睡眠の時に成長ホルモン分泌されます。子供なら発育、大人なら体の修復に欠かせない全身に働くホルモンです。

2つの睡眠で記憶に関する働きがある

レム睡眠には、海馬に記憶の定着させて、次に情報を整理し記憶を簡単に思い出せるように索引づくりが行われる働きがあります。

一方、最近では深いノンレム睡眠(徐波睡眠)でも新たな記憶の定着に強く働いているともされています。また後半の浅いノンレム睡眠には記憶を結合する働きがあるといわれています。

夢を見るのはレム睡眠?ノンレム睡眠?内容は?

主にレム睡眠中にみますが、ノンレム睡眠中とどちらも夢をみます。ただノンレム睡眠中の場合は段階1〜2の浅い状態の時に夢を見て、段階3〜4へ移行後は夢を見なくなります。

また、それぞれの睡眠中に見ている夢には違う傾向が見られます。

レム睡眠時の夢
は奇妙な内容でどこか感情的なようなストーリーで、割と覚えていることが多いです。

ノンレム睡眠時の夢はおぼろげで単純な夢が多いです。あまりはっきりと覚えていることはありません。

さいごに

この2つの異なる睡眠の働きは違うものですが、どちらも大切な役割を果たしています。

質の良い睡眠のために二つともしっかり時間が取れていることが大切です。

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